好きな短歌

 今宵は素晴らしい短歌をご紹介できそうです。

 

お題「好きな短歌」

 

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あらさかの

 神の御酒を

  たげたげと

言ひけばかもよ

 我が酔ひにけむ

 

常陸国風土記に収録されている上代の歌です。

 

なんと美しい。

口語訳はこうです。

 

「(おそらくは神事の後の直会で)

神様にささげたお酒を

君がどうぞどうぞと勧めるものだから、

私はすっかり酔ってしまったよ。」

 

マーベラスッ!!!!!

エックセレント!!!!!!!

 

こんなに美しい歌があるでしょうか。

初めて聞いた時は、あまりの風情と

また変わらないものの美しさ、連綿と続く日本文化の素晴らしさに

感涙を禁じえませんでした。

 

盛者必衰、諸行無常と言いますが、この文章で思い描けますよね。

当時は神事が何よりも大切なものであったので、

その後の打ち上げもきっと晴れやかな気分で盛り上がったことでしょう。

 

そこで

 

 

一人が

「お疲れ様。ほら、お飲みになって。」

 

と告げると

 

主人公は

「おお、これはありがとう。うーん、最高だね。」

 

 

 

こんなやり取りがあったんでしょう。

 

常陸国風土記は現存する数少ない風土記です。

しかも上代に詠まれた歌に、現代にも通じる微笑ましい

空間が秀麗に広がっているのです。

 

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見事だ・・・。

筆舌に尽くしがたい。

 

要するに 

 

日本って素敵やん?

 

ってことですね。

 

 

ここで私事を。

 

 また後述致しますが、ブログタイトルにもある溺愛している彼女に

興味を持ったのは打ち上げの席でした。

 

日本酒が好きなぼくが一人で

「ぷはーっ!やっぱサイコーだぜー!」 

と無粋にお猪口を傾けていると

 

そそっと、やって来て

「お疲れ様。 お酌してあげるね。」

と言って、他愛もない話をしながら

隣にいてくれたんです。

 

一升瓶を抱いて。

 

おかげ様でベロベロに酔っぱらってしまいましたが、

あの時の楽しかった雰囲気と、さっきまで気にならなかった彼女のことを

どんどん好きになっていく自分を今でも覚えています。

 

 あぁ、愛おしいなぁ。

 

さーて、鼻の下伸ばしている暇があったら

筋トレじゃーい!!